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薬剤師てるちゃんのサプリメント日記

薬剤師てるちゃんのサプリメント日記

肩こり

「肩こり」について。

私は数年前肩こりで手が上がらなくなるほど
つらい時期がありました。
原因は明白でした。
長時間のパソコン・・・・
同じ姿勢で12時間以上が毎日でしたから当然ですよね。
でも仕事でしたので
止めるわけにもいきませんし、、、、

ビタミンEなど飲んでもだめ。
マッサージへ行っても、その時はものすごくいいのですが
すぐに元通り。
あまりにひどかったので病院へ
VDT症候群と言われました。
パソコンなどの画面を長時間同じ姿勢でみることで
目の疲れ・乾き、首・肩・腕に痛みを感じる現代病のひとつです。

この場合の対策としては
1時間置き程度に軽くマッサージやストレッチを行うこと。
パソコンの位置は体の正面に置き、正しい姿勢で仕事すること。
(結構体斜めににして仕事している方って多いですよね)
またデスクの下に荷物が多かったりして
足の置き場が狭いことも
悪い姿勢が続く原因になるので、片付けましょう。  


そしてお薬を頂きました。

薬は”抗不安薬”が処方されました!
えっ???と思いましたが

「この薬は抗不安薬なんだけど、
肩こりに対する効果があるんだよ」と先生。

(えっ?知らなかった!・・・・薬剤師失格ですね)

もしかして私と話して精神状態がおかしいとでも思ったのかしら??
なんて気持ちも少しながら持ってしまいました。
家に帰って早速薬情報をチェック・・・・・
確かに筋肉を弛緩させて肩こりに効果があるとなっているぞ・・・・
う~~~ん嘘じゃなかった・・・・←まだ疑ってるよ

(注意:この処方は実に良くされます。
    ご心配なさらずに!)

そしてお薬数日間服用。。。。
あまり効果実感せず。
でもこの薬1日3回なんですが、
私の周りには薬剤師も多く
薬も見れば何の薬かわかってしまう人達ばかり、、、、
私(昼食後薬飲みながら))「肩こりでさ~~~~」
友人「あっ、そ~なんだ~~~~(それ抗不安薬じゃん)」
↑そんな会話が頭をよぎり、あまり服薬を守れず・・・・

私は薬剤師として失格です。。。。
(薬をしっかり飲んでいれば良くなる方も沢山おります。
 決して真似なさらぬ様に・・・・)

注意:この処方は良くあります。
   本当に皆さん気にせずに
   しっかり服用することをお勧めします


そして風邪の時使用する「葛根湯」を試してみることに。
そういえば漢方の本に
葛根湯は古くから肩こりに使用されていたなる文章があったけ。。。
ということで「葛根湯」を薬局で購入。
なんと一回飲んだだけで回復♪
すんなりと手が上がるように!!!
しばらく続けて、嘘のように回復しました。。。

漢方では
葛根湯の他、桂枝茯苓丸なども肩こりの適応があります。
薬局で直接お薬を購入するのもいいですが
漢方薬局で相談してみるのもいいですね。


そして肩こりの方が「葛根湯」を飲めば、全員に効果があるのか?

答えは”NO”です。

肩こりには大きく分けて、急性と慢性の2種類があります。
急性は寝違えたり、ずっと同じ不自然な姿勢をとることで起こるもの
   気がつくと突然肩が痛い!というタイプのものです。
慢性は血行が悪く、乳酸などの老廃物が溜まっておこるタイプのものです。
   このタイプは少しづつ進行し肩こりが起こるので
   なかなか改善しにくいのも特徴です。

葛根湯は、実は急性の肩こりに有効と言われています。
突然痛い!というタイプにはお勧めなんです。
事実私も軽快はしましたが、それは急性期の時に飲んだ時で
慢性期の時に飲んでもダメでしたから。。。

では急性期と慢性期で使用する薬をざっとあげてみますね。

急性期:葛根湯(即効性あり)
    冷シップ
    インドメタシン等の痛み止め
    (上記のいずれも急性期を脱したら止めましょう)

慢性期:その人の体質にあわせた漢方
    (血行悪いタイプには桂枝茯苓丸
     水が滞っているタイプには柴胡加竜骨牡蛎湯など)
    温シップ
    ビタミン製剤(肩こりに効くなどと書いてあるものもあります)
    
シップなどは、急性期は冷やして、慢性期は温めるが基本です。

またストレス、食生活、運動も肩こりに深く関わるものなので
日常生活にも注意したいですね。


日頃からサプリメントなどを摂取することで
”予防する”というのも一つの方法としてお勧めです。

即効性はそれ程期待できるものではありませんが、
日頃から、血液の循環が良くなるに働きかけるものを摂取することで
肩こりにならない体をつくることができます。


”肩こり”対策おすすめサプリメント

★「ビタミンE」
 医薬品としても「末梢血行障害」に対し
 効果が認められているものですので
 血液循環を良くするため日頃からの摂取がおすすめです。

★「ビタミンB1」
 体内でブドウ糖がエネルギーとして利用する時に必要不可欠なもの。
 これが不足すると、糖分の分解がスムーズにいかず
 疲労物質である乳酸を作り出してしまいます。
 これがタンパク質と結合して、乳酸タンパクとなり、
 脳に疲労を訴えてしまいます。
 日頃からの摂取がおすすめです。

★「イチョウ葉
 ヨーロッパでは医薬品として扱われているもので
 痴呆に伴う症状の改善などに使用されている。
 また末梢血管障害の改善作用も有するので、肩こりにもおすすめです。

★「高麗人参」
 血液循環を良くする働きもあるので、
 冷えなどの症状を合わせ持ってる方にも特におすすめです。

上記全てを摂る必要はありません。
(以前おすすめしたら全部いっぺんに摂った方がいらっしゃったので・・・)

どれか一つから試してみるのもいいですし、
「ビタミンE」「ビタミンB群」は
日頃から摂取したい栄養素ですので合わせてとっても良いでしょう。
しかし「イチョウ葉」と「高麗人参」を
最初から合わせて摂る必要はないでしょう。






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